音楽プロデューサー様からのコメント
宮本妥子さんの活動はとてもしなやかである。ドイツで鍛えた音楽への真摯さと、アウトリーチで見せる子供へのまなざし、ワークショップでの斬新なアイデアなど広い視野で活動を続けてきた。演奏家としての宮本妥子さんの美質の第一は「凜」とした打撃の音なのは間違いないが、聴き手に話しかけるときの柔らかさとの間の落差はその魅力を一層大きくしているように思える。しかし、私が一番心打たれるのは他の奏者には滅多に見られないほどの歌心である。ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」などを聴いてみると良い。涙が出るほどに美しい。
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